ハリウッドオールスターとも言うべき映画「オーシャンズ11」ですが、実際にはメンバーの半分以上全然知らない…という方が多いのではないでしょうか?僕も、「あ!あの人だ!」って解るのは5人くらいで、いまいちオールスター感が伝わりませんでした。
彼らは本当にオールスターだったのでしょうか?それとも有名な人は一部だけなのか?一人一人調べてみました!
そして後半には、メンバー候補としてリストアップされながら、諸事情により断念したスター達を紹介しています!
オーシャンズ11のメンバーたち
ダニー・オーシャン
グループのリーダーで立案者。特技は詐欺の腕前と交友関係の広さ。目力すごい。
演じたのはジョージ・クルーニー。
代表作は、映画じゃないけど「ER 緊急救命室」ですね。「シリアナ」でアカデミー助演男優賞も受賞。監督、脚本、製作でも才能を発揮しているハリウッドの有名人。
彼は監督に次ぐオーシャンズシリーズの第二の立役者です。監督のアイデアに共感し、数々の俳優に声をかけて集結させました。現実でも交友関係が凄いリアルオーシャン。
なお、古代ギリシャの黄金比に基づいて計算したところ、世界で最もハンサムな顔を持つ人物がこのジョージ・クルーニーだそうです。う~ん、どうだろう。
ラスティ・ライアン
ダニー・オーシャンの右腕的存在。
特技は常に何かモグモグ食べてること詐欺の腕前と交友関係の広さ。
演じたのはブラッドピット。
説明不要のハリウッドの大スター。代表作は色々あるけど僕は「ファイトクラブ」が好き!
彼が常に何かモグモグしていることについて「多忙すぎて時間がなかったから、撮影中に食べてたんだ」とインタビューで答えています。ジョークなのか真実なのか…(笑)
ライナス・コールドウェル
特技はスリ。伝説的な泥棒のボビーを父に持つ。トラブルメーカー気質あり。ほとばしる若さ。
演じたのはマット・デイモン。
「ボーンアインデンティティ」を初めとした「ボーン」シリーズで有名ですね。
この映画の製作当時はまだ「ボーン」シリーズは公開されていませんでしたが、「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」の主演/脚本をこなしアカデミー賞にノミネート/受賞しており、一躍脚光を浴びていた期待の若手でした。
フランク・キャットン
特技はイカサマ。しかし今回は特に披露していないので誰も気づかない。ディーラーという職業を活かしてカジノに潜入、情報収集を行った。
演じたのはバーニー・マック。
日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは著名なスタンダップ・コメディアンだそうです。テレビの冠番組も持っていました。
売れっ子芸人みたいな立ち位置なんでしょうか。
悲しいことに2008年、50歳の若さで病死。中心メンバーの彼を失ったことで、オーシャンズシリーズは続編をつくらなくなったという説もあります。
バシャー・ター
特技は爆発物の取り扱い。別の映画にも使い回せそうな、キャラの立った男。
演じたのはドン・チードル。
代表作は「ホテル・ルワンダ」。他にも「アベンジャーズ」シリーズではローズ中佐/ウォーマシンを演じていますね。
オーシャンズ11制作当時はすでに映画「青いドレスの女」や、テレビ映画「The Rat Pack」で助演男優賞を受賞しており、名脇役としての地位を築いていました。
なお、奈良県には「ドン・チードル」というその筋では有名なラーメン屋があるそうです。ぜんぜん関係ないけど。
バージル・モロイ
特技はラジコン操作。実働部隊として様々な役回りもこなす。ターク・モロイの兄。弟のトラックにラジコンを踏みつぶされたシーンが彼のハイライト。
演じたのはケイシー・アフレック。
制作当時はそんなに有名でない俳優。脇役で何本かの映画には出ているようだけど、主演・助演クラスには恵まれていませんでした。まあ、正直なところハリウッドスターとは呼べない無名俳優ですね。
しかしオーシャンズシリーズ出演後は順調にキャリアを形成していきます。
2007年の「ジェシー・ジェームズの暗殺」でアカデミー助演男優賞ノミネート、2016年の「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ではとうとうアカデミー主演男優賞を受賞しました。
やったねお兄ちゃん!
ターク・モロイ
特技は車の運転。実働部隊として様々な役回りもこなす。バージル・モロイの弟。お兄ちゃんがつくったラジコンをダンプで踏みつぶす。ひどい。
演じたのはスコット・カーン。
インデペンデント映画などに出演はしていたものの、知名度ゼロの無名俳優でした。
その後も特に大きな仕事はありませんでしたが、ついに2010年、海外ドラマ「HAWAII FIVE-0」で準主役のダニーに抜擢!人気番組として2017年現在も放送を重ねているそうです。
イエン
特殊技能は曲芸で鍛えた抜群の運動神経と柔軟な体。大勢のメンバーの中で一番、ハリウッドスターのオーラがない人。
演じたのはシャオポー・チン。
誰。
無名俳優どころか、彼は俳優じゃありませんでした。本職はアクロバットチームのメンバーだそうで、色々と納得(笑)
たしかに、本物のハリウッドスターにあのアクションをさせるわけにはいかないですよね…
オーシャンズシリーズ以降、特に映画出演もないようです。
リヴィングストン・デル
電気・通信の専門家。地味で影が薄いのが特徴という矛盾。
演じたのはエディ・ジェイミソン
誰。
知らないのも当然、彼のオーシャンズ以前のキャリアは
- 「スキゾポリス」:クレジットなし
- 「レリック」:博物館の職員
の二つだけ。そりゃわからんわ!名前すらないやん!!
一応全くの無名の新人というわけでもなく、小劇場系の演劇界では有名な人だそうです。あと、バドワイザーのCMでも有名だとか。う~ん、知らん!
ハリウッドスターでないことはたしかです(笑)
上記の「エキゾポリス」の監督がオーシャンズ11のソダーバーグ監督で、それが縁で出演したんでしょうね。
ルーベン・ティシュコフ
特殊技能は特にないけど資産家。財力こそ力なり。チームの資金調達を担当。
演じたのはエリオット・グールド。
1970年代に「M★A★S★H マッシュ」や「ロング・グッドバイ」で人気を博した俳優。ソダーバーグ監督が彼の出演する映画の大ファンなことから、監督たっての希望でオファーしたそうです。うん、こういう我が儘嫌いじゃない(笑)
往年の名優であり、ハリウッドスターと言えばハリウッドスター。
↓ちなみに当時はこんなにイケメン(笑)
ソール・ブルーム
熟練の天才詐欺師。集中して役になりきる憑依型芸人演技派。その詐欺のクオリティとは裏腹に、本人は非常に不安を感じており、ストレスから胃潰瘍になっている様子。かわいい。
演じるのはカール・ライナー。
映画監督、作家、コメディアン、役者と多岐にわたるジャンルで活躍されてきた方です。
僕の知ってる作品が一本も無かったので、あまり有名な方じゃないのかな?とも思いましたが、70年以上にも渡ってハリウッドで活躍し続けているんだから、やっぱり凄い人です。
2017年現在、御年95才ながら毎日twitterで何度も発言されている元気なお方。トランプ大統領が嫌いなご様子。さすがハリウッド生え抜き。
※ハリウッドとトランプの確執は以下を参照
テリー・ベネディクト
冷酷なホテルの支配人。NTR。
演じたのはアンディ・ガルシア。映画「アンタッチャブル」で注目され、「ゴッドファーザー3」では助演男優賞にノミネートされました。
ネットでざっと調べてみたところ、根強い女性ファンの多い名脇役、という雰囲気がします。
テス
オーシャンの元・奥さん。特技は手の平返し。
演じたのはジュリア・ロバーツ。ヒロインを演じた「プリティウーマン」が大ヒットし、一気に映画界のスターに躍り出たリアルシンデレラ。その後2001年には「エリンブロコビッチ」で主演女優賞を受賞。
2005年にハリウッドリポーター紙が発表した「もっとも出演料の高い女優ランキング」で一位を獲得しており、文句のつけようのないハリウッドスターといえます。
映画一本で2000万ドルだって!訳わかんない!
なお、オーシャンズ11の金庫泥棒で決められた各自の取り分は1300万ドルずつ。オーシャンズ、負けてる。
ブルーザー
実はオーシャンの息がかかっていた、頭の悪い筋肉。
「殴るのは後だ…」「ごめん、忘れてたぁ」「奥さんはどうした」「また妊娠したぁ」
ぜんぜん重要キャラじゃないけど、個人的に大好きなキャラなので調べてみました(笑)
演じたのはスコット・L・シュワルツ。
プロレスラーにして俳優。意外にも、百本以上もの映画に出演しています。が、そのほとんどの役名は「ギャングその1」とか、「怒っている父親」とかでした(笑)
たしかに、ハマリ役ではある!!
彼みたいな一目で個性をだしてくれる人間はなにかと使いやすいんでしょうね。
彼の公式ホームページ(http://www.ultimatebadguy.com/)
サイトのドメイン名、アルティメット・バッドガイ。バカすぎてかわいい。そしてサイトデザインも2017年になってもこのチープさ…。いちいち面白い奴です。
なお、twitterにも手を出してみたけれど、早々に挫折した様子です(笑)
結局ハリウッドスターは何人いた?
ハリウッドスターレベルは味方4人(ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル)、敵とヒロインに2人(アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ)の合計6人でした。
往年の名優エリオット・グールドもハリウッドスターと呼んでいいかもしれません。その場合7人ですね。
あとの方々は、当時の知名度では、ハリウッドスターと呼んでいいかは微妙な方々ですね。
ただ、バーニー・マックはコメディアンとしては著名な方だそうなので、映画界ではなくてもスターと呼んでも良いのかもしれません。
正直僕は11人全員が超有名人だと思っていました(笑)
最初は少しがっかりしましたが、よく考えたらこれでも十分凄いんですよね。
だって、普通ハリウッド映画は、スターを一人、多くても二人しか起用しないものがほとんどです。
それを現役のスターだけでも6人も起用したんだから、やっぱり破格の豪華さですよね。
そんなお祭り映画は「スターウォーズ」や「アベンジャーズ」なんかの大人気が確実なシリーズ、それに「エクスペンダブルズ」くらいでしょうか?(笑)
実はもっと豪華キャストの予定だった!?
ところが構想段階では、さらに多くのハリウッドスターを集結させる予定だったそうです!
さすがに「いくらなんでも金がかかりすぎる!!」という当たり前すぎる理由で製作会社からストップがかかってしまい、泣く泣く何人かのスターの起用を諦めざるを得ませんでした。
さらに実際出演したハリウッドスターたちも、ジョージ・クルーニーが頼み込んで、普段の半分以下のギャラで我慢してもらったそうです。
さすがリアルオーシャン…!!
ではでは、どんな方たちがリストアップされていたのか、見てみましょう!
ブルース・ウィリス
いきなりスゴイ有名人来ましたね!!「ダイハード」シリーズで有名な武闘派ハゲ。彼が加入していたら確実に銃撃戦になっていたでしょうな…(笑)
他にも「アルマゲドン」「シックスセンス」「RED」などたくさんのヒット作で主演していますね。
アメリカの巨大掲示板に本人降臨してみたり、案外ノリが良いことでも有名。
ジョニー・デップ
コイツも大物!!押しも押されもせぬスター!!
「パイレーツオブカリビアン」のキャプテン・スパロウが有名ですが、他にも「シザーハンズ」「ギルバードグレイプ」などの名作にも出演しています。
「もっともセクシーなハリウッドスター」の第一位に輝くと同時に、盟友ティム・バートン監督と一緒になると奇抜な役を演じちゃうことでも有名。クオリティ高すぎる残念イケメン。
コーエン兄弟
映画監督としてカンヌやアカデミー賞など数々の栄冠に輝いてきた、世界一著名な兄弟コンビ。代表作は「ファーゴ」「バートンフィンク」「ノーカントリー」など。
構想では二人をバージル・モロイ、ターク・モロイ兄弟として考えていたとか。贅沢な使い方だな…(笑)
ユアン・マクレガー
映画「トレインスポッティング」で主役をつとめ、若者から絶大な人気を獲得しました。その後「スターウォーズ」シリーズでオビ=ワン・ケノービを演じ、その地位を確固たるものとします。
オーシャンズ11制作中は、オビ=ワンとして出演したスターウォーズ・エピソード1が一世を風靡していた頃。絶頂期なだけに出演も難しかったのかなー。
マーク・ウォールバーグ
代表作は「トランスフォーマー」シリーズ、「テッド」シリーズなど。個人的には「パパvs新しいパパ」の実の父役が印象深い。
若い頃はドラックや暴力沙汰に明け暮れる
→ラップバンドを結成しビルボード1位を獲得
→カルバン・クラインの下着モデルに抜擢
→映画界に進出、「ディパーテッド」で助演男優賞
→自身が主演・製作をてがけた「ザ・ファイター」がアカデミー賞作品賞を受賞
まるで映画のような立身出世野郎。
アラン・アーキン
トニー賞などを受賞していた有名な舞台俳優でしたが、1966年に映画「アメリカ上陸作戦」で銀幕デビューするといきなりアカデミー賞主演男優賞にノミネート。
僕の中では「リトルミスサンシャイン」のおじいちゃんで有名です(笑)
マイク・マイヤーズ
テレビ番組「サタデーナイトライブ」にレギュラー出演して絶大な人気を獲得したコメディアン。この番組はアメリカで超有名な人気番組で、他にもエディ・マーフィや、ウィル・フェレルなど著名なコメディアンを数多く排出しているんです。
出演とは違うけど、シュレックを演じてるのは彼ですね。
他に「オースティンパワーズ」シリーズの主演でも有名。
レイフ・ファインズ
名前を言ってはいけないあの人。
「シンドラーのリスト」や「グランドブダペストホテル」などで助演男優賞を受賞している実力派です。ハリーポッターシリーズのヴォルデモート役でも有名。
映画だけでなく、舞台でも数々の受賞をしており、現在でも双方で活躍を続けています。善人、悪役、様々なキャラクターで存在感をみせてくれます。
う~ん、すごいメンバーですね!もしももしも、これが実現してたら、ものすごいスター軍団、ものすごい映画ですよね!?
- ジョージ・クルーニーが不敵に笑い
- ブラッド・ピットがへらへらハンバーガー囓り
- マット・デイモンがテンパリながらドジり
- ドン・チードルがハイテンションに騒ぎ
- ブルース・ウィリスが目を細めて
- ジョニー・デップが神経質そうな表情見せて
- ユアン・マクレガーが一生懸命がんばって
- マーク・ウォールバーグが肉体美をアピールして
- マイク・マイヤーズが笑いをとり
- コーエン兄弟が映画初出演
うん、絶対観る(確信)。