映画『15時17分、パリ行き』本人たちのその後。それぞれの活躍を追ってみた

政治を志したアレク・スカラトス

彼はオレゴンの州兵として軍務についていましたが、事件から二年後の2017年11月に退役します。

その後、彼はなんと政治の世界を志します。

 

2018年アメリカ中間選挙にはオレゴン州の候補として26歳で立候補しますが、実業家のトム・クレスに惜しくも破れてしまいます。

しかし、2倍以上の選挙資金を投入したトム・クレス氏に対して、事件や映画で得た知名度を活かし、わずか2%差という僅差の接戦を繰り広げる大健闘でした。

彼は「たくさんの素晴らしい支持をいただいた。私はまだ悲観していない」とコメントを残します。

 

そして2020年5月にはオレゴン州の民主党予備選挙で86%の票を集め、共和党の候補者に選ばれました。

11月の総選挙で現職の民主党議員ピーター・デファジオと席を争うことになると予想されています。

 

彼はまだまだ28歳。もしかしたら未来の大統領!…なんてこともあるかもしれませんね(笑)

彼の公式サイトはこちら

 

事件後も死にかけていたスペンサー・ストーン

空軍兵士であるスペンサーストーンは、事件後に軍務に復帰します。

しかし彼はまたしても事件に巻き込まれてしまいます。

 

2015年10月に地元カリフォルニアのバーに男女5人で遊びに行ったときのことです。

スペンサーの女友達が他の客に勝手にビデオ撮影されるという嫌がらせを受け、それが原因で二つのグループが口論が始まります。

それでいったん終わったかに見えましたが、結局は喧嘩に発展。

 

その時に、相手が隠し持っていたナイフでスペンサーを刺してしまったのです。

犯人はスペンサーの背後から襲いかかり、繰り返しナイフを突き立てました。

傷は心臓、肝臓、肺にも達しており、命の危険もある危険な状態でしたが、緊急搬送され、なんとか一命を取り留めます。

 

後に犯人は逮捕。

殺人罪で9年間の懲役刑となります。

「テロ失敗したことへの報復か!?」と騒然となりましたが、犯人もその友人もスペンサーがテロ事件の英雄とは気づいておらず、全く無関係でした。

 

それにしても、短期間で二度も事件に巻き込まれて刺されるなんて、すごい確率ですね…(^^;

 

スペンサーは2016年11月に空軍を退役する事を発表します。

国際関係へ興味を抱いており、「今後はカリフォルニア大学か南カリフォルニア大学で国際関係の学位を取りたい」と語っています。

 

アンソニー・サドラー

三人の中で唯一の大学生だったアンソニー・サドラーは2017年にカリフォルニア州立大学サクラメント校を卒業します。

ちなみにそれなりに優秀な大学で、カリフォルニアの大学の中でトップ3に入るそうです。

 

その後の進路はわかりませんが、日本と違って「大学卒業したら即就職!」という意識の薄いアメリカです。

今は多少のお金(※)も持っていますし、ぶらぶらと自分がやりたいことを探す時期なのかも知れませんね。

 

※三人は自伝の出版、テレビのゲスト出演、映画の出演に加え、三人でクイズ番組“Who wants to be a Millionaire?”(日本の「クイズミリオネア」の元ネタ)に出演して賞金25万ドルまで手に入れています。
リッチ!

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