知名度皆無な傑作!『マッチスティックメン』紹介とネタバレ感想

matchstickmen

なにこれ面白い。詐欺師モノと親子モノ、衝撃と感動を上手に融合させた大変面白い映画でした!
娘役の女の子のチャーミングな演技と、ニコラス・ケイジの困り顔、そして所々にちりばめられた詐欺のエッセンスが魅力的な映画でした。ニコラス・ケイジはやっぱり演技が上手ですね。

知名度イマイチどころか聞いたこともない映画でしたが、みてよかった!(笑)

あらすじ

詐欺師のロイは、極度の潔癖症で詐欺師。ある日、ロイの前に14歳の少女アンジェラが現われる。彼女は離婚した妻との間に生まれたロイの実の娘だった。突然娘と暮らすハメになり困惑するロイだったが、さらに驚いたことにアンジェラは詐欺師の弟子にしてくれと言い出すのだった。

このところ詐欺師や悪党がでてくる映画がマイブームだったので試しに観てみました。詐欺師映画では、詐欺師が使うテクニックがちょいちょい披露されていてなかなか面白いんですよね。
この映画でもはずれくじを使って300ドルをせしめるテクニック、詐欺被害者をさらにカモにするテクニック。実際自分が使うわけではないけど、こういう裏世界の情報ってなんかワクワクしますよね(笑)

詐欺師モノでありながら『突然現れた14歳の実娘に翻弄される父親』というホームドラマ展開もなかなか見応えがありました。

ただでさえ思春期の娘ってハードル高いのに、いきなりこれってそりゃハードル高いよなぁ…。この年齢の女の子って、口うるさく言うと反発するし、自由に遊ばせるには不安すぎるし。うちの娘もどうなることか今から心配です(´・ω・`)

パパ大好きながら、なかなか「いい子」にはしてくれない実娘アンジェラ。いや、「いい子」じゃないけどパパ大好きでいてくれると言うべきか?
なんだかんだいい関係を築いている二人を観ていると、なんだか羨ましくなってきます。

「子育ての基本は同じ。野菜を食べさせ、夜更かしとテレビの見過ぎを注意。」

親の悩み、すっごい万国共通ー!!(笑)

物語の進行とともに主人公の潔癖性や強迫観念が改善していく様子は、演出としてベタではありますが、上手に主人公の内面を表していたと思います。
いやー、ニコラス・ケイジの表情演技はワールドクラスですねえ。ハリウッドいち、ハの字眉毛の困った顔が得意な俳優ではないでしょうか(笑)
詐欺が失敗しそうでハの字眉毛、娘に生活をかき乱されてハの字眉毛、どんでん返しの後はいつもより盛大にハの字眉毛。

なお、ニコラス・ケイジは実生活でも浪費癖から破産しかかったりして、ハの字眉毛で困っている様子(笑)

なにより、詐欺師モノの映画って『いつの間にか観客も欺かれているーーー』といったどんでん返し系のストーリーが多くてそれが魅力なんですよね。真実が明らかになって、今まで観ていたシーンの意味が全て逆転する!
あのゾクゾクするような感覚は、映画を観る楽しみの一つです。

それにしてもチョコレートアイスがおいしそう。

この映画、Amazonプライムビデオで無料動画を視聴出来ます。30日お試しもあるのでぜひどうぞ!

以下ネタバレの感想です

***************

なんといっても「全ては仕組まれていたものだった」というどんでん返しの衝撃でしょう!
詐欺師モノだからと警戒していたら気づいたかもしれませんが、途中から親子モノっぽい映画になってたから、すっかり騙されてしまいましたー!

なんていうか、新手のハニートラップですよね…。こんなかわいく懐いてくれる娘がやってきたらしゃーないわ…。俺コロッと騙されちゃうわ…。

自分では全然気がつかなかったけど、一緒に観てた嫁が「そっかー、だからサプリメントだったんだね!」と納得してました。なるほど、ニセモノの精神科医だから、薬も処方出来なかったんですね…!
「これはただのサプリメントだ。君の強迫症は心の問題だから、薬じゃなくても治るんだよ…!」っていう流れがすごい自然だから信じちゃってた!騙された!!

この映画のいいところって、ただ『騙された!!』っていう衝撃で終わるだけじゃなくて、暖かい気持ちになれるラストを用意してくれてる所ですね。

『アンジェラ』との偶然の再会と、「楽しかったよね…?」という一言だけで、なんだか全てを許してしまいました。

それにしても、全てが仕組まれたモノだったということは…

スクリーンショット 2017-05-03 01.54.09


ボンネットにまで乗って暴れたコイツ、演技頑張りまくり(笑)

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