嫁と映画『ミスティックリバー』の感想を語り合ったよ。

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mysticriver

夫婦で『ミスティックリバー』の感想を語り合ってみました。ネタバレありますのでご注意ください。

結局何がいけなかったのか

僕「どうだった? 俺は、なんか救われない話っていうか、『どうしたらよかったんだろう』って思ったよ」

嫁「殺されたデイブは本当に可哀想だったよね…」

僕「うん、奥さんに信じてもらえなかったっていうのが、なんか悲しい。」

嫁「奥さんが本当にバカだよね。」

僕「うん、バカ。しかも、よりにもよって被害者の親に話すとか…」

嫁「でもさ、奥さんバカだったけどさ、可哀想だなって思った

僕「まあなー…。いくら旦那さんでもあんな狂った様子をみせられたら、信じきれないよなあ。」

嫁「最後のパレードのシーン、周りがみんな幸せそうだったのに、デイブの奥さんだけ必死で子供を呼んでたでしょ?
あのシーン観てると、奥さんが哀れでさ…。」

僕「たしかに、あのシーンは悲壮感があったね。なんであんなに悲壮だったんだろ」

嫁「『昨日は子供を連れてホテルに泊まった』って言ってたでしょ?奥さんは、もしも子供に危険が及んだらって必死だったんだよ…

僕「子供のためか…。結果的に間違えてしまったけど、彼女も彼女なりに必死だったんだな。悪い人じゃないんだよな…。」

嫁「私も子供達のこと考えたら、気持ちは分かるよ」

子供「zzzzz….」

僕「そういえば、最初血だらけで帰ってきた時は、罪を犯したかもしれないデイブを受け入れてくれたもんな…。いい奥さんだよな」

嫁「そうだよ。」

僕「あの時、デイブが奥さんに全てを打ち明けていたら、こんなことにはならなかったんだろうな。
逆にジミーは、デイブを殺してしまったことをちゃんと奥さんに告白してたな。」

嫁「してたね」

僕「パレードで幸せそうにしてたジミー夫婦と、お互いを信じきれず悲劇になってしまったデイブ夫婦か…。対称的なのかもね…。」

嫁「余計デイブの奥さんの悲しそうな必死な感じが際だってた」

僕「でもさ、デイブが奥さんに言い出せなかった気持ちもわかるし、奥さんが不安になった気持ちも分かるんだよなぁ…。
ほんと、なにが悪かったんだろう…」

嫁「誘拐犯でしょ。子供のデイブをさらった。」

僕「そっか、そうだね…。結局あれが全ての元凶というか、あれさえなければこんな悲劇も起こらなかったもんね」

嫁「デイブが心に傷を負ったのも、誘拐犯のトラウマだもん。とにかくデイブがかわいそうだった。」

僕「でもさ、デイブは最後に一人救ったんだよね。車の中で襲われてた少年。」

嫁「うん」

僕「それが救いと言えば救いか…」

嫁「こういう風に、子供相手の性犯罪とか、誘拐とか、銃犯罪が普通にあるって知っちゃうと、『学校にも送り迎えする』とか『子供だけで外で遊ばせない』っていうアメリカの習慣も理解できる。ていうか私も絶対そうする。」

僕「俺らも将来『子供が留学とかしてくれたらいいなー♪』って思ったけど、不安になっちゃうね(苦笑)」

嫁「うん。ちょっとなった(苦笑)」

嫁が見抜いた、ジミーの奥さんの悪女っぷり

嫁「そういえばさ、ジミーの奥さん、パレードで勝ち誇った顔してデイブの奥さんのこと見てなかった?あれはなんでだろ?」

僕「うーん…『自分は旦那を信じたわよ』っていう女としての優越感かな?
死んじゃったケイティは、自分の子供じゃなくて前妻の子だから、実はあんまり悲しくなかったのかな。」

嫁「あとさー、ジミーの奥さんってさ、すっごい悪いオーラ出してない?」

僕「あー、そうかも。悪女ってわけじゃないけど、なんか悪いオーラでてるかも」

嫁「私すごい違和感だったんだけどさ、ケイティの遺体との対面シーンで、ジミーの奥さん『嘘だといってちょうだい』って泣き崩れてたでしょ?」

僕「うん。継母でも悲しかったんじゃない?」

嫁「でもあのシーンでね、ジミーの奥さん、すごい高さのあるヒール履いてたの。
ああいうのって、後ろでパチンって止めなきゃいけなくて、すごい履きにくいの。普通、とにかく急いで駆けつけたいときには絶対チョイスしない。

僕「!! 気づかんかったわ。」

嫁「最初は映画スタッフが女性の靴事情に無知というか、あんまり考えずにあの靴にしたんだって思ってたの。
でもケイティが前妻の子だと知って、納得した。彼女は本心ではあんなに取り乱していないんだと思う。」

僕「え、じゃああの悲しんでたシーンも演技…?」

嫁「悪い女やね」

この映画のテーマって何だろう

僕「この映画ってさー、なんかテーマあるのかな。クリント・イーストウッドは何か訴えたいことがあってこの映画を作ったのか、それとも単にこういう悲劇的な物語を描きたかったのか」

嫁「何か訴えたかったんだと思うよ。クリント・イーストウッドはいつもそうだもん。

僕「やっぱりそうだよな。でも俺、なんか今回はテーマがくっきりと見えないというか、デイブの可哀想さが際だって…」

嫁「うーん、とにかくデイブの誘拐が可哀想だったし、そのことじゃないかな?」

僕「子供の誘拐が引き起こしたトラウマと悲劇ってとこか。」

嫁「うん。あの事件のせいで三人の人生が狂ってしまったんだよ」

僕「狂ったのはデイブだけじゃない?
あー…、でも、あの事件がなければきっと今でも3人仲良しだったろうし、ジミーがデイブを殺してしまうこともなかったのかな…」

嫁「うん」

僕「そういえばクリント・イーストウッドって、けっこう子供相手の犯罪とか虐待をテーマにしてるもんな。『チェンジリング』とかまさにそうだし、『パーフェクトワールド』も子供に残した傷がテーマだったもん。
『グラン・トリノ』も“子供を守る”っていう映画だったなー。
犯罪や虐待が与える子供への影響に心を痛めているからこそ、こういう映画を作ったのかな」

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よかったです。とても心に残る映画でした。 脱走犯が子供と心を通わしていく微笑ましさ、徐々に明らかになっていく切ない過去…。 子育...

嫁「さすがのクリント・イーストウッドやね。」

僕「正義感の男だな」

嫁「なんていうか、すっごく『記憶に残る映画』だった。忘れられないっていうか。」

僕「うん、たしかに」

嫁「クリント・イーストウッドはいつも記憶に残る映画を作ってくれるよね」

僕「良い監督だよね」

おまけ

僕「個人的には、ショーンが『ごめん』って言えなかったから家出した奥さんも謝れなかったってくだりがすごい面白かった(笑)」

嫁「ああ…(笑)」

僕「どこの家庭も一緒なんやなぁ…」

嫁「ちゃんと謝るんやで?」

僕「そっちがな」

子供「zzzz….」

おしまい。

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