【ロッテントマト】海外の映画レビューサイトのまとめ解説【IMDb】

rottentomato

今や海外では、映画の評価の基準だけでなく、興行成績すら左右する存在となっている映画レビューサイト。wikipedia等でも参考情報としてその得点結果が掲載されているのを見かけたことがあるかと思います。
そこで、海外では常識となっている「Rotten Tomatoes」「IMDb」「Metacritics」の三つのサイトについて情報をまとめてみました!

Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)

Rotten Tomatoes

英語圏映画レビュー集積サイトの最大手。今やここでどれだけ評価されるかが、映画の興行にも重要な影響を与えるくらいの有名サイトです。
ただ、日本では「Rotten Tomatoesで何点だったらしいよ」くらいの情報しかなくてよくわからないかもしれません。

このサイトの管理人がレビューを書いているのではなく、あくまでレビュー集積サイト。いろんな人が書いたオンライン上のレビューを集めたサイトです。
ここにアクセスすれば、たくさんの映画批評サイトを巡回する必要もなく、一度にいろんな人のレビューを読むことが出来るのです。便利ですね!

また実績と公平感のある批評家を選別しているため、質の高いレビューをまとめて読めるのも魅力です。

トマトメーター

このRotten Tomatoesと一番の特徴は、「トマトメーター」にあります。

これは“オンライン上のレビューで「いい映画だった」という人の割合”で、ざっくりと映画の面白さを数値化したものです。

詳しく説明しましょう。
まず、Rotten Tomatoesはアメリカの作家協会や映画批評家団体、映画評論家によるオンライン・レビューを収集します。そして各レビューが「肯定的か否定的か」だけを判断していくのです。
そしてその割合を計算し、「肯定的」が60%・「否定的」が40%ならば、その映画の評価は60%になるんですね。

しかしこの計算方法、なんともアメリカらしいというか…。
非常にわかりやすくて、乱暴で、ユニークですよね(笑)

スクリーンショット 2017-12-07 22.01.18

「Coco」や「Lady Bird」は96%、100%と非常に高い評価を得ていますが、別の作品には容赦なく18%という低評価もつけています。

実際、最近の公開された映画200本が何点くらいの評価をつけられたか、統計を取ってみたサイトがあります。
集計結果の傾向を観てみると、平坦というか、ひょうたん型とも言える変わった形。

reviewsite

引用:Whose ratings should you trust? 

真ん中が小さい上に、90%越えの高得点を獲得する作品も非常に多く、逆に0%に近い評価も多いです。良くも悪くもダイナミックに数値が動くのが特徴と言えます

採点方法が、「面白い」か「つまらない」かの二択なので、極端な数値が出やすいんですね。

たとえば全員が「まぁ、面白いんじゃないかな(ま、星3.5ってとこかな)」と思う映画があれば、その映画の「肯定的レビュー」の割合は100%。
その映画の評価は「100%」になっちゃうということです!Σ( ̄■ ̄;

まぁ、全員に「まあまあ面白い」って思わせてる時点で大した映画ではあるのですが。決して100%=100点の評価、ではないことに注意しましょう。

逆に、多く人に「期待していたほどじゃなかった」とのがっかりされると、0%に近い評価をされてしまうことも!!(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ファンの多いシリーズの続編で、期待を外したりするとよくこうなりますw

なお、Rotten Tomatoes(腐ったトマト)という名称は、欧米にある「もしも下手な芝居だったら、怒った観客が腐ったトマトを舞台へ投げつける」という表現から生まれているそうです。投げるなよ。

ともあれ、レビューサイトの中でも一番極端で刺激的な評価をしていると言えます。

IMDb

IMDb

こちらも有名な映画レビューサイト。
もともとは映画のレビューのためのサイトではなく、Internet Movie Databaseの名前の通り、公開年、出演者、スタッフなど映画関連情報の集積を目的としたデータベースでした。

しかし非常に多くの一般ユーザーが10点満点の採点付きで映画のレビューを投稿しているため、その集計値は信頼に足る統計にもなっています。

日本の有名なレビューサイトである「映画ドットコム」、「Yahoo映画」なんかもこのタイプですね!

集計結果の傾向をみてみると、0点、10点満点を得る作品はほとんどゼロに近く、真ん中が大きい、統計学的に美しい山型のグラフになります。

reviewsite

Rotten Tomatoesとは真逆です。安定感があるとも言えますし、面白いのかつまらないのかわかりにくいとも言えます。みんなの採点を平均してしまうシステムなので、「どんな映画もだいたい50点~70点前後」と無難な点数になってしまうんですね。

ただ、少人数の映画評論家の意見に左右されない分、より生の観客の声に近いとみる人も多いです。

オススメ映画紹介機能

ところでこのIMDbのもう一つの特徴、オススメ映画紹介機能が非常に便利なので紹介します。

ユーザー登録をして、ウォッチリストに気に入った映画を登録していくことで、おすすめの映画を9つ紹介してくれます。いわゆるAmazonの「あなたへのおすすめ」の映画版ですね。

  • ジャンルが映画に絞られている
  • ウォッチリストに入れた作品で好みの傾向を探ってくれる

この2点のおかげで、非常に高い打率を誇っています
自分好みの映画を探す手間を一気に省いてくれる、映画好きにはたまらないサービスです。

Metacritic(メタクリティック)

Metacritic

映画だけでなく、ゲーム、テレビ番組、音楽アルバムの評価とレビューも集積していることが特徴。日本では映画よりゲームの評価で有名かもしれません。

なんでも、「映画だけで勝負しては既に有名なRotten Tomatoesに勝てない」と考え、より広い範囲のメディアをカバーすることで勝機を見いだしたとか。

TOPページがスタイリッシュで、見た瞬間に評価の高い映画がわかりやすい!(右上の数字が評価です)
個人的には一番使いやすいと感じているサイトです。

metacri

Metascore

Metacriticで使われている数値はメタスコアと呼ばれています。
さまざまなウェブサイトからレビューを取得するところまではRotten Tomatoesと一緒ですが、その評価の加重平均値を利用するところが異なります。

加重平均値とは、単純に平均値をとるのではなく、批評家ひとりごとに「重みづけ」を変える手法です。

たとえば、多くのユーザーが信頼を置いているベテラン映画批評家が80点、奇をてらった批評ばかり書く人が40点をつけた場合で考えてみましょう。
通常その平均点は60点になりますが、加重平均値の場合70点だったり75点になったりします。
よりユーザーの感覚に近い、信頼性の高い数値になると評価されています。

ただし、加重平均の算出基準が非公開とされていることから、「不正な点数操作の温床だ!」と不信感を抱く人もいます。
日本の「食べログ」も同様の加重平均を活用しているため、同様の議論がありますね。

なお、集計結果の傾向はRotten TomatoesとIMDbの中間くらい。それなりに点数はバラケつつ、なだらかな山型となっています。

reviewsite

まとめ

  • 刺激的な評価がほしいならRotten Tomatoes
  • 映画評論家より観客の声を聞きたいなら IMDb
  • どっちもうまく取り入れたいなら Metacritic

好みに合わせて上手に使い分けていきましょう。

英語圏のレビューサイトは最初はとっつきにくいですが、レビュー本文を読まなくても集計された数値をみるだけで、かなり参考になります。
Google翻訳するだけでもなんとなく言いたいことがわかりますし(笑)

日本公開前の映画を見に行くべきか否か、悩んだときには覗いてみるのも楽しいですよ!

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