親として観る「箱入り息子の恋」/子育てはいつも悩ましい

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hakoiri
星野源&夏帆の微笑ましい恋のお話でしたね。まあ色々大変だろうけど、純粋な二人には幸せになってほしいなぁとほんわかしました。
しかし僕はこのちょっと天然でマイペースな二人よりも、周りの親たちのことが気になってなりませんでした。

なにしろ僕自身、3人の子供の親として子育てに悪戦苦闘している真っ最中です。
そのせいで、初めての恋愛に心躍らせる若くキラキラした二人よりも、子供の幸せを考えて右往左往するくたびれた御両親の方に、はるかに感情移入してしまったのです(笑)

それぞれの親に感じたあれこれを書き連ねてみました。

四者四様?主人公を取り巻く親たち

距離間を重んじる? ーー健太郎の父 (平泉成)

僕が一番共感できたのは、健太郎の父です。
ま、現在最も苦労している「息子の父親」という立場が一緒なので、当然といえば当然ですが。

のんびりしているけど愛にあふれた彼は、「健太郎の生き方を尊重してあげたい、あの子にはあの子のペースがある」と信じる一方、「でもやっぱり家庭を築いてほしいなぁ…」というビミョウな親心の間で思い悩んでいます。

これ、すっごくよくわかります…!

僕が独身の時だったら、このお父さんに対して「“家庭を築くことが幸せ”だなんて一方的な決めつけ!前時代的!」と反感を覚えていたかもしれません。

しかし、結婚して子供を授かると、マジで価値観変わります。
「これ以上の幸せってある!?みんな結婚しなよ!子供つくりなよ!!」って。手の平返しクルックルですよ。

ネット上の書き込みや飲み屋のグチでこそ「結婚はデメリットしかない」「人生の墓場」なんて言われてますが、アレ信じちゃだめですよ。
実際に結婚して子供を育ててみると、その素晴らしさの前にはひれ伏すしかありません。
幸せ…!圧倒的幸せ…!!

だから僕も、もし自分の子供が年頃になっても結婚しなかったら、すげーやきもきすると思うんですよねー…。それこそ、お節介とわかっていながらお見合いとか紹介したくなっちゃうかも。
いや、わかってるんです。子供からしたらウザいって!生き方なんて個人の自由だし、自分の幸せが子供にとっても幸せとは限らないって!

でも、言わずに我慢できるのかなあ…(´・ω・`)
絶対結婚した方が幸せになれるって思っちゃうんだよー。
それにほら!息子の側から「お見合い紹介してほしい」とは言い出しづらいですし!!(*゚∀゚)ムハー

…ただ、僕の知人の教育者の金言として、「子供は親に言われたものはやらない」というものがあります。勉強でも、趣味でも、お手伝いでも。

これ、実際に子育てをしていても、体感として理解できます。

親がよかれと思って「こうしなさい」と勧めてしまうと、「やりたいこと」が「やらなきゃいけないこと」に変わってしまうんです。
いわゆる、「今やろうと思ってたのに…」っていう状態ですね。大人だって、好きなことはどれだけできても、他人に言われた「やらなきゃいけないこと」に対してはなかなかモチベーションがあがらないもんです。

…ということは、結婚を勧めると、むしろ反感される可能性も…?
もう、結局どうすりゃいいんでしょうね…(・ω・`)

子離れできない諸悪の元凶? ーー健太郎の母 (森山良子)

最初はさして印象悪くなかったんですけどね。途中から「結局コイツのせいだったんじゃないのか?」っていう立ち位置になってしまったお母さん。

奈穂子を庇って健太郎が交通事故にあってしまった後、病室に見舞いにきた奈穂子をひどく冷たく拒絶したシーンが象徴的です。
どうしてもここが印象悪いんですよねー。

子離れが出来ていないというか、過保護というか…。

だって、あそこでお母さんがグッとこらえていれば、健太郎と奈穂子が交際を続けられたかもしれないんです。
不幸な事故ではありましたが、奈穂子に責任があったわけでもありませんし、ましてや悪意があったわけでもないんですから。
奈穂子を拒絶して傷つけて、いったい何が得られたでしょうか?
ただ「私の健太郎を危険な目に遭わせた!」という母の気持ちが多少スッキリしただけです。
お母さん、いい加減子離れして下さい!!

それに、健太郎自身、こんなこと望んでいないはずです。
きっと意識があれば「いやあの…気にしなくていいですよ(o_o;)」とかモソモソ言ってくれたはずですよ!
親の気持ちのために子供が犠牲になるなんて、本末転倒ではないでしょうか?

…とは言え、母親の“子供を思う気持ち”は世界中の何よりも強いのも、また事実。

自分の母が「もしも自分より先に子供を亡くしたら、反狂乱よ」とこぼしていたのを聞いたことあります。
また、逆に父親がそういうの言ってるのは聞いたことありません(笑)

妻と僕の子供に対するスタンスを思い返しても同じです。僕自身、子供を愛してはいますが、「先に亡くしたら反狂乱だ」とまで言い切れるだろうか、ちょっと自信ないです。
たぶんこういう“情”って、父親より圧倒的に母親の方が強いんだと思うんです。あるいは単に僕と父がクールな性格なのか。

僕自身人の親とは言え、「母親」ではないですしね。彼女の過剰な反応も少し大目に見てあげるべきなのかもしれません。

…いや、でも、死んでなかったんだし、やっぱり過保護だと思うんですよねぇ…。(小声)

わりと理想の母親? ーー奈穂子の母(黒木瞳)

この人に関しては、あまり気になる点はありません。というか、いいお母さんですね!
娘の将来を考えつつも、自分の意見は押しつけず、ほどよい距離間を保っています
この映画の中では貴重な常識人ですね。綺麗だしなー。黒木瞳だしなー。

まぁ、娘のデート及びキスシーンを遠くから覗いていたのはどうでしょうね。個人的には、あれは覗いちゃだめだろーと思うのですが…。まぁ、娘本人が気にしてないのであれば…。

なお、うちの嫁は、健太郎が車にひかれる直前のシーンで、旦那に「私が知らないとでも思っているのですか…!」と詰め寄ってたところを非常に気にしていました。
「交通事故でうやむやになったが、もっと追求すべき…!(`・ω・´)」だそうです。怖い。

絵に描いたようなクズ! ーー奈穂子の父(大杉漣)

いやー、見事なクズでしたね。
見下す!ののしる!決めつける!!
これだけヒドい人間性なのに、社会的には成功を収めているってのがまた腹が立つ。
何とか不幸になってほしい、絵に描いたような悪役です。

親として考えても、彼がクズなのは一目瞭然です。
結婚相手を娘の介助者としてしか考えていない上から目線。いくら障害があるとは言え、子供の結婚ってそんなもんですか?
娘の交際をも自分の一存で決定しようとするわ、自分の気に入らない相手だからって罵るわ殴りつけるわ…。ホントひどい。こんな父親のもとであんなキレイな心の娘が育つなんて奇跡ですわ。

こういう性格悪い親って、終盤「こいつはこいつなりに家族の幸せ考えてたんやなあ…」と複雑な思いを抱かせるシーンがあったりするんですが、そういうの無かったね。ただの薄っぺらいクズだったね。

…ただ、このクズな父親についても、一つだけ僕も感情移入(?)しちゃった点がありまして。

健太郎が奈穂子の部屋に侵入して体を重ねていたシーンですよ。
ホント、あれ、どうしたらいいんだろう。

もちろんこの父親は本当に腹が立つ奴だし、同情する気はさらさら無いんですが、僕にも娘がいます。
もしももしも、将来自分が同じ現場に遭遇しちゃったら、どうリアクションしたらとか考えると夜も眠れねえ…(※娘は現在1歳2ヵ月)

冷静に考えれば、奈穂子も年頃の女性だし、別に僕は婚前交渉を許せないタイプでもありません。別に怒られる理由なんて無いんですよね。ただ実際遭遇した時冷静に考えられるかという問題はある

「いきなり目の当たりにしたからいけないのだ」とも思いましたが、まさか娘から「今日彼が遊びに来て○○○○するから!」と自己申告してもらうわけにもいきません…。いつだって、突然、心の準備ができないまま遭遇するんですよきっと…

もっと深く考えていくと、結構真剣な問題にもぶち当たっていきます。
もし娘が高校生の時だったら?中学生だったら?いつから自由にさせるべきなの?
黙認するとしても、目の当たりにしたらどうリアクションしたらいいの??(´・ω・`)

決して非難される行為ではないと思いますが、おおっぴらに認めるのも変だし…。
チクショウ、一体どうしたらいいんだ…ッ!?(※娘は現在1歳2ヵ月)

親として観たこの映画の結末

親たちのお節介や、妨害や、拒絶にあいながらも、結局若い二人はマイペースに突き進み、愛を育んでいました。
なんていうか、微笑ましくて、しぶとい二人です

結局、子育てってこういうことなのかもなって思います。
親がどれだけ反対しようが、四苦八苦しようが、それにも関わらず子供たちは自分の幸せを見つけちゃうんです。

親がどれだけ「この子を幸せにするために…!!」と努力しても、実を結ばないことの方が多いんだと思います。

だって、子供の幸せは、子供が決めることなんだから。

考えてみれば、自分だってそうでした。いつも両親が陰から支えてくれたことには感謝していますが、あくまで自分の人生は自分で選んできました。最後はいつも自分自身の意志と力と幸運で、幸せを掴みとってきました。決して親の頑張りのおかげじゃないんです。

この映画のラストにはそんなメッセージが込められていたような気もします。
子供の幸せは、子供自身が決めるんだって。
そして、こいつらは案外しぶとくて、やるときはやるんだなって。

これから子供を育てていく上で、僕は何度もオロオロしてしまうことでしょう。
そんな時のために、自分の肝にしっかり銘じておきたいと思いました。

微笑ましくてしぶとい子供たちに、乾杯!

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