あの『流血鬼』がハリウッドに!?映画『アイアムレジェンド』と衝撃の関係

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iamlegend

映画『アイアムレジェンド』をみました。
一人で生き残った人間の苦悩とか希望を描いた映画だと思ってたら、いろいろと意表を突かれました。いや、まあ、たしかにそれも描いてたんですけど。

まさかゾンビ映画(?)だとは思わなかったなー。予告編ではゾンビ出てたらしいけど、みてなかったからさ…(´・ω・`)

あらすじ

2012年。人類が死滅してしまった地球でたった1人、有能な科学者のロバート・ネビル(ウィル・スミス)だけが生き残る。彼は究極の孤独と闘いながら愛犬サムとともに3年間もの間、ほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続け、人類再生の道を探ってきたが、彼に謎の敵が迫っていた。

yahoo映画より

前知識ゼロで観たせいで、暗闇で感染者が円陣組んでゆらゆらしてるシーンは強烈にびっくりしました。

映画鑑賞中僕→「な、な、なんかいるぅぅっ!?」

映画鑑賞中嫁→「ゆらゆらしとる!!」

(それにしてもあれは本当に、なにをやってたんでしょう…?井戸端会議?

ところで、この映画、ネット上ではもう語り尽くされていることですが、この映画のラストは公開一ヶ月前に作り変えられたそうです。どこか結末の盛り上がりがなーんか物足りないなーと思ってたのですが、そういうことだったのかー!

なんでも試写会か何かで評判が悪くて、別のニュアンスのラストになったのだとか。(こういうことはハリウッドではわりとよくあるそうですが、ここまで変えるのは珍しい)

本来のラストは次のようなものでした。

・感染者は襲いにきたのでなく、治療の実験のため捕らわれていた女の子を取り返しにきたと気づく。

・その女の子は感染者のリーダーの恋人だった。

・その子を返してあげることで、大人しく帰っていった。

・感染者達は、彼らなりにコミュニティをつくり、生活を送っていたのだ。

・主人公は「自分がやっていたことは、感染者の社会からすれば殺戮者なのかもしれない」と悟る。それこそ、“伝説の”殺戮者だと…。

うちの嫁は「本来のラストの方が絶対いい!」と結末を変えたことを惜しんでいました。

たしかに、映画全体を考えると、本来のエンディングのために作られただろう伏線が多数みつかります。

たとえば「今日、感染者が日光の下に飛び出していた、知能の衰えだろうか」というセリフ!これは後で「知能低下なんかじゃなく恋人を取り返すためだった」と気づかせる、味のある伏線となっていました。

『アイアムレジェンド』の「アルファメイル」さん名前の由来と雑学
アイアムレジェンドのエンドロールで、「alpha male(アルファメイル)」という登場人物がクレジットされていることには気づきました? ...

また、結末を知った後では、研究室の壁に貼られた『治療失敗した感染者たちの写真』がとてもむごい描写だと気づきます。
立場を変えれば、まさに殺人鬼の所業ですよね。

そして「アイアムレジェンド」というタイトルのミスリードが巧い!
たった一人生き残った男という意味でのレジェンドかと思わせておいて、伝説級の殺人鬼という悪い意味でのレジェンド!この価値観の逆転!!

ていうか、この真のエンディングを聞いて思いました。

これ、めっちゃ『流血鬼』やん!

流血鬼とは?

流血鬼
『流血鬼』とは藤子・F・不二雄先生の傑作短編マンガです。

あらすじ

ルーマニアから広がった、謎の奇病が日本にも現れ始めた。「マチスンウイルス」に感染した患者は、死後に吸血鬼となり徘徊し出すのだ。

ある日主人公の少年が釣りに出かけて帰ってくると、街中の人間が吸血鬼へと変貌していた。

少年は友人と2人だけで隠れて生き延びようとするが…

藤子・F・不二雄はリチャード・マチスンのSF小説「地球最後の男」を下敷きにしてこの「流血鬼」を描いたと言われています。(奇病を起こすウイルスの名前を「マチスンウイルス」にしたのがそれを示唆していますね)

わずか30ページほどの短編マンガながら、数多くの読者に衝撃を与え、「藤子・F・不二雄の最高傑作」とも評される非常に人気の高い作品です。

僕も小学校の時に読んで、頭をぶん殴られたような衝撃を受けてしばし放心しました…。

それにしても、物語の展開が、映画「アイアムレジェンド」にずいぶんと似てるでしょ?

それもそのはず、藤子先生がオマージュしたリチャード・マチスン『地球最後の男』の原題は、『I am Legend.』。

そう!映画「アイアムレジェンド」はまさにこの小説を映画化した作品だったのです!

もちろん、劇場公開前の本来のエンディングこそ、基本的に小説「地球最後の男」のニュアンスを引き継いでおり、正統な結末ともいえます。
ただし、よくよく比べてみると、小説版と劇場未公開版でも、結末の描き方にはかなり違いが出てきます。

また、マンガ『流血鬼』も、小説「地球最後の男」とは大筋は似ているものの、結末は大きく異なっています。
個人的には、この中で『流血鬼』の結末が一番好きです。

『流血鬼』は本当に名作で、正直、僕の価値観を形成する大きな要因となった作品といっても過言ではないでしょう。
小学生の頃にこの作品に出会えたのは大きな幸運でした…。

映画版、原作小説、そして『流血鬼』がどのように異なっているかは、別ページでまとめてみました。

『アイアムレジェンド』『地球最後の男』『流血鬼』設定・結末の違いまとめ
原作小説、映画版(劇場公開版と未公開版)、そして原作をオマージュした藤子F不二雄の漫画について比較してみました。 ※注意!結末の核心部分を...

結末の核心部分にも触れているので、すでに読んだ方、ネタバレを気にしない方のみリンク先から読んでください(><)

ちなみにアイアムレジェンドで地味に面白かったシーン

アナ「感動したわ。まさかベーコンがあるなんて思わなかった…」

ロバート「大切なときにとっておいたベーコンなんだぞ…ッ! 大切なときにっ!!!(マジギレ)」

…ほんとアメリカ人ってベーコン好きだな!

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