「水曜日のエミリア」のネタバレ考察、トリビア、海外での評価

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目次

  • ナタリー・ポートマンとエミリア
  • 登場人物たちに思うアレコレ
  • この映画のトリビア
  • タイトルについて
  • 海外での評価
  • 「知ってる、僕もだよ」

ナタリー・ポートマンとエミリア

この映画の肝になるのは、やはり主演と製作総指揮を務めたナタリー・ポートマンでしょう。

ナタリー・ポートマンと言えば、僕には中学生の頃レンタルビデオで借りた『レオン』のマチルダ役のイメージがすごく強いです。

不器用な殺し屋と大人びた少女というカップリングに中二ハートを撃ち抜かれ、彼女の整った顔立ちにときめき、「俺ってもしかしてロリコンなのかな…」と人知れず悩む羽目になった思い出深い作品です。

名子役として絶賛されても、消えていく人は数多くいますが、彼女はその後もハリウッドスターの階段を上り続けます。スターウォーズ1~3のヒロイン役を射止め、映画ブラックスワンではアカデミー主演女優賞を受賞!
…むしろ、僕にとってはロリコン疑惑マチルダ役のインパクトがでかかっただけで、一般的にはこっちのほうで有名ですよね(^^;

さて、そんな押しも押されもせぬハリウッドスターのナタリー・ポートマンですが、実は映画の主人公・エミリアとの大きな共通点がありました。

まず、彼女は女優としての才能だけでなく勉学の才能にも恵まれていたようで、女優業と両立しながらなんとハーバード大学を卒業!まさに才色兼備!ハーバード大を出ていたエミリアと同じですね。

さらに、彼女は映画『ブラックスワン』の撮影で出会ったダンス振り付け師と、なんと略奪婚。
当時、相手は別の女性と何年も同棲中でしたが、エミリア…もといナタリー・ポートマンの妊娠をきっかけに彼女と結婚しました。

映画とは異なり彼には連れ子もいませんし、ナタリーの赤ちゃんは元気に大きくなっていますし、全く同じ境遇ではないありません。
しかし、彼女がエミリアに大きく共感てしまったのもうなずけます

どれだけ祝福されても、どこかで「あ、略奪女よ…」という視線を感じただろうし、面と向かって言われたり、有名人故に芸能マスコミにはやしたてられたこともあったかもしれません。

また、彼女は主演と一緒に製作総指揮もつとめました。

製作総指揮とは、映画監督とは違います。
企画。プロデューサー。
ざっくりいえば「映画をつくるために金と人を集める仕事」です。

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この作品は、彼女が脚本に惚れ込み、自信の人脈や資金を生かして映画化を目指したものなんです。

しかしこの映画、主演のナタリー・ポートマン以外は、正直なところ役者&スタッフもいまいち知名度がありませんね。
賢明な彼女のことです。「いい作品ではあるけど大ヒットは見込めない、スタッフにあまり費用はかけられない」と判断したのかもしれません。

彼女はこの映画がヒットするとは思っていなかった、それでも作りたかった、誰かにこの物語を届けたかった…。ついついそんな風に想像してしまいます。

…映画を観ていてこんなことも思いました。

「あれだけかわいくて、ハーバードまで出ても、幸せになれないんだなー。」

才能に溢れ、誰もが羨む人生を歩む彼女にも、思うようにならない時期があったのかもしれませんね。

登場人物たちに思うアレコレ

エミリア

元々口が悪い性格なのもありますが、常にピリピリして、ちょっとのことで感情的になってましたね。実際にこんな人が身近にいたら、ちょっと嫌だな。なんだかんだ、彼女の見た目可愛いから許されていたとも言えます。

ただ、彼女を苦しめていたのが自らの罪の意識とわかってからは少し温かい目でみれました。
嫁が彼女を評して「ためこんでいるっていうか、パツパツだったね」と一言。

うちの嫁もけっこう優しい子なのですが、三人も子育てをしているとストレスでパツパツになって、子供に怒鳴ってしまう時がたまにあります。(僕はもっとあります。)

彼女のパツパツ具合は、なんかリアルだなーとおもいました。

旦那

いろいろと諸悪の元凶。

彼さえエミリアの気苦労に理解を寄せていたらいろいろうまく回っただろうにとか、子供と喧嘩したとき「エミリアもちゃんと謝るさ!」みたいな誘導したり、イライラさせられました。

なんだか映画終盤まで、エミリアは彼にすごく遠慮していたように思えます。もともと上司だし、自分は後妻だし、わからなくもないのですが。
だからこそ、彼に気を配ってほしかった!

元嫁とうまくいかなくなったとき。エミリアと揉めてしまったとき。彼は簡単に終わらせようとする傾向にあります。「もういい!もう十分だ!」と。
僕自身にもそういうところがあるから理解できるのですが、感情が高ぶり、解決困難になると問題そのものから逃避したくなるのです(あるいは感情の高ぶりから、逃避したいのです)。

でも結局、それでは解決にならないんですよね。
僕に似てるからこそ、彼にはとてもイライラしました。

元嫁

最後にいいところ全部持ってった人。ずるい。

エミリアに「あれは事故だった、あなたは悪くない」と何度も何度も告げるシーンはぐっときました。いいシーンでしたね。

最後の結婚式場の玄関シーンでは「なんでエミリアまでいるの?」と相変わらずちょっと嫌な奴で、人間味があってこれまたいい(笑)これでいい人に豹変していたら、あまりに都合がよすぎて面白くありません。

それ以外では大げさなくらい「イヤな奴」でしたが、あのシーンだけで全てが許せてしまうマジック。ずるい。

ウィリアムくん

映画前半、悪気がなければエミリアを傷つけても良いわけではないぞ!うちの子なら厳しく説教しているところだぞ!!…とモヤモヤしてしまいました。
まあ、終盤謎の精神的成長を遂げており、最終的にはエミリアが許しているのでよしとしましょう(笑)

結局、彼が一番の被害者なわけで、いろいろ同情してみてあげるべきなのかもしれません。(でも説教したかった。)

それらを乗り越えてエミリアとも母親とも良い関係を築けているようで本当によかったです。
自分が子育て真っ最中なせいか、こういう映画観てるとき、子供が幸せになれるかどうかばかり気にしてしまいます。

この映画のトリビア

フムス

茹でたヒヨコ豆をペースト状にして、オリーブオイルなどで味付けした中東の食べ物だそうです。植物性なのにタンパク質や脂質がとても豊富で、世界中のベジタリアンに人気だとか。(雑学)

ただ、不溶性食物繊維を豊富に含んでいるため、けっこう下痢(あるいは便秘の改善)を起こしやすいそうです。
映画でも下痢してたのは、そのせいか!

セントラルパークのスケート場

スケート場のシーンで、けっこうデカデカと「TRUMP」のロゴがありました。気づきました?

実はコレ、アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の広告なんです。
彼はセントラルパークのスケート場なんを所有し、また“セントラルパーク”の商標登録権すら持っているんです。

面白いのは、この映画の製作総指揮のナタリー・ポートマン、かなりの民主党支持者=反トランプ派なんですね。
というか、ハリウッドは業界自体が民主党支持・反トランプなんですけどね。

彼女が特別政治色が強いわけではありません。日本とは逆に、アメリカの芸能人はむしろ政治色を出すことを歓迎される風潮にあります

彼女はトランプ氏に抗議するデモ行進にも参加しているくらい、反トランプを鮮明にしていル人です。そんな彼女がなぜ、わざわざトランプ氏の宣伝になるような、あんなロゴを入れたのでしょうか?気づかなかった?

正解は考えてみれば当然で、撮影当時(2009年)、このおっさんがアメリカ大統領になるなんて誰も思いつきもしなかったからです(笑)
あらためて、世の中何が起こるかわからないなーと感じました…。

タイトルについて

日本語でのタイトルは「水曜日のエミリア」ですが、原作小説のタイトルは「Love and Other Impossible Pursuits」です。
日本語に訳せば、「愛とか、他の手に入らない色々」とか、そんな意味になります。

原題の方が物語の本質をビシッと表現しているように思えますが、僕は邦題もわりと好きです。
原題まんまのタイトルだったらたぶん観てみたいと思わなかったし、「水曜日のエミリア」というタイトルは「なんで水曜日なんだろう?」とちょっと気になったからです。

いかに物語を的確に表そうと、観てもらわなければ話になりません。そう言う意味では、『水曜日のエミリア』は人の気を引く、うまいタイトルだと思いました。

ちなみに映画の原題は小説と違い、「The Other Woman」
シンプルにただ一言『他の女』
コレはコレで迫力のあるタイトルといいます…、ナタリー・ポートマンもやはり苦労してたのかな…。

海外での評価は?

この映画、海外での評価はいまひとつふるいません。

主な評価を訳してみたところ、「ナタリーとリサ・クドロー、二人の女優の演技は素晴らしかった。しかしドン・ルース監督の混乱してメロドラマチックで不器用な演出が足を引っ張っている。」となかなか辛口な評価。ばっさり!

(もっとも、どんな映画も諸手を挙げて誉めたたえる日本メディアと違い、海外メディアはいつもけっこう辛口ではありますが。)

しかしたしかに、息子君がなぜか急にいい子に覚醒したのには違和感を感じました。

それにエミリアと旦那が急に感情を爆発させては、その度に物語があちこち動いていくのも説得力がなく場当たり的。もっと丁寧に描いて欲しかったなあ。物語の展開が「彼(彼女)が急に我慢ができなくなって、感情的になる展開」に依存しすぎてる、というか。

映画全体に「説得力」というものに乏しい点は否めません。

映画として良い部分もあり、決して駄作とは言いませんが、「惜しい」という意見が多いのも確かです。




「知ってる。僕もだよ」

それでも僕はこの映画けっこう好きです。

特に、このシーン。
「大好きよ」といったエミリアに対して、息子君が「知ってる。僕もだよ」。

この返事、いいですよね。

僕も自分の子に、できるだけ「大好きだよ」と伝えるようにしています。
(そうしないと、ついつい恥ずかしくなって、言わなくなっちゃうので。)

そうすると「ありがとう」とか「僕も大好きだよ」って言ってくれるのですが、時折「知ってるw」って返されるんですよね(笑)

でもそういうときは、大抵、お腹いっぱいになるくらい「大好き」を言い合ってるときなんです。
もう今更何度も言わなくても知ってるでしょ?って安心感。
これって、すごくよくないですか?

息子君はエミリアの「大好き」に「知ってる」と笑って返しました。
彼はきっと、心からエミリアを信頼してくれたんです。
あとはエミリアも、彼の「僕もだよ」に「知ってる」と笑って返せたら…もう、怖いものなんてなにもないと思うんですよね。

なんだかんだ、やっぱりいい映画だったと思います。

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