今更ですが、『ダイハード』の1作目を初めて観ました!
…と言うか、こんな有名シリーズなのに、「1作目観たことないしな~」って理由で他の作品も見たこと無いんですけどね★(ノ∀`)
結論から言うと、ものすごい面白かった。
いや~、こんなに面白い映画と知っていたら、もっと早く観ていましたよ!
(まあ、劇場公開したときは俺4歳だから仕方ないとして。)
アクション映画の堂々たる金字塔ですね。
テロリストに占拠された高層ビルの中で、たった一人という孤立無援っぷり!
わずかな武器で、敵に挑むのは非番の警察官のおっちゃんという非力っぷり!
いや~、楽しかった!最後まで「武器足りなさすぎだろ…どうやって解決させるつもりなんだ…」とワクワクしちゃいました。
撮影にいくら費用をかけてもこうはいかない。アクション映画ってのはこうでなくっちゃねえ。
さて、今回はダイハードの詳しいレビューは語りません。
だってホラ、そういうのはもっともっと熱いファンの方が書いた文章がザクザクありそうじゃない?
「ダイハード、俺の魂の映画!!!」とか。
「アクション映画最高峰、ダイハードの魅力を語り尽くしたい(2以降は邪道!)」とかっ。
今更ニワカファンの僕が一度観ただけのレビューを書いたところで…って気がしちゃって。
だから今回は、僕が一番気に入ったポイントに絞ってこの映画の魅力を紹介します。
そう、それはアーガイルくん!!!
そこ!「誰…??」とか言わない!テロリストのうち一人とかじゃないから!
ほら彼ですよ彼!リムジンの運転手の陽気な兄ちゃん。
まず登場時からなかなか良いキャラしてました。
リムジンの運転手のくせに、貫禄一切無し!喋りすぎなんだよ!
「いや~、俺昨日までタクシー運転手だったから」って、言い訳になってないよね?Σ( ̄■ ̄;
タクシーの運転手でもそんなぺちゃくちゃ喋らないよ!
そしてなんなんだよそのラップは!どこがクリスマスにぴったりだよ!!(笑)
Run-D.M.C.の”Christmas In Hollis”って曲らしいです。(まめちしき)
歌詞は「クリスマスにサンタの財布拾ったよ 100万ドル入ってた だけど俺は決してサンタから盗まない だってそりゃ良くない
でも家に着いたらサンタからの手紙 あの現ナマは俺へのプレゼント」って感じだそうです(超まめちしき)
その後、テロリストが閉鎖したビルの中にうっかり取り残されちゃうわけですが…
そう、この映画の売りは「高層ビルでジョン・マクレーンが孤立無援…!」という緊迫感なのに、よく考えるとビルの中にコイツもいるんですよね。
え、これってすげー重要ポジションじゃん!キーパーソンじゃん!どうやって絡んでくるっ?!と僕は大変ワクワクしながら観ていたわけですが、なんと最後まで特に何もしないっていう映画的にある意味スゴいことをやってのけました。
もっとこう、あるだろ!ピンチの時に現れるとか!敵を攪乱するとか!なんかこう、あるだろ!?Σ( ̄■ ̄;
もちろん最後活躍してましたよね!敵の逃走車両にリムジンで体当たりして、さらにハッキング担当のノリノリテロリスト、テオさんをワンパンチKOとなかなかの見せ場を作ってくれました。やるー!
←テオさん。一本指打法でハッキングしちゃう。銃も撃つ。凄い。
でもね、よく考えると物語の流れは一切変えていません。雑魚一人削っただけ。
だってホラ、流れ的に、こいつ取り逃しても問題なくね?周りは警察官でいっぱいだよ?
しかも敵は主人公がほぼ殲滅してるんですよ。
つまり完全に目立ちに来ただけ。それなのに、超得意げなアーガイル君。
そこが可愛いんだよ!!!
そしてラストシーンではボッコボコのリムジンで主人公の凱旋、という憎い演出を見せてくれました。あのシーン大好き。
ホントお前美味しいとこもってくなぁ。ミスターサタンか。
ていうか、途中一回酒らしき物飲んでなかったか…?(--;
なお、彼を演じているのはデヴロー・ホワイト。ホワイト…?ネットで調べたら「『ブルース・ブラザーズ』でギターを盗もうとする少年役が有名」って出てきたけどごめん全然知らない。そしてたぶんそれ有名ぢゃないと思う。
他に有名な作品ないのかと思って調べたけど、全然ない。出演すらしてない。
アーガイル君は、まさに流れ星のごとく映画界を通り過ぎたのです…!
いや~、彼いいよね。これはホントに。
ちょっと映画評論ぽいこと言うんですが、アーガイル君という「いかにも伏線ぽいキャラ」を設置しといて使わないって言う辺りにこの脚本の巧みさが出ているわけですよ。観客に先を読ませない工夫をしっかり考えている証拠です。
それに、これはリアリティの問題でもあります。『完璧なビル乗っ取りテロ計画』って言うと、逆に安っぽくリアリティが足りなく感じてしまうのですが、そこにアーガイル君の見落としという要素を付け加えると、急に犯人達が人間臭く感じられる。つまりリアリティを感じるわけですよ。
映画の魅力にとってリアリティの重要さは言わずもがなです。
また、彼のようなコメディリリーフが存在することで、相対的にテロリストと主人公の対峙している空気が重く真剣な物に見えてくる効果もバカに出来ません。深刻な空気にしよう、重苦しくしようとすると、時にふと我に返って馬鹿馬鹿しく見える瞬間があります。彼のような存在がガス抜きをすることで、本編の緊迫感を常に維持できるわけです。
つまり彼という存在はこの映画の脚本がいかに優れているかを体現している人物なんです。
どうです?ただバカでかわいいからアーガイル君を推してるわけじゃないんですよ。
ま、嘘だけどなっ!
やっぱりバカでかわいい。おわり。
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↑リムジンでかかってた曲はこれの一番最後だよ。
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