皮肉な運命を辿ったレズリー役女優
麻薬に溺れるジュールを叱りつけ、ダメ男のビリーから離れられないウェンディを諭す、メンバーの良心であったレズリーを演じたのは、アリー・シーディです。
しかし彼女は、皮肉な運命を辿ります。
本作の撮影後しばらくしてロックバンド・ボン・ジョヴィのギタリスト、リッチー・サンボラに夢中になってしまい交際を始め、リッチーの影響で始めたドラッグに溺れてしまったのです。
その後、薬物中毒になった彼女のキャリアはずるずると下降していきます。
まるでジュールとウェンディの悪いところを合わせたようですね…
映画の中では注意する側だったのに、まさか当人になってしまうとは。
依存症の治療をしながら麻薬に溺れる役を演じたデミ・ムーア
当時テレビドラマで注目され、人気上昇中だったデミ・ムーアは麻薬に手を出してしまいます。
『セント・エルモス・ファイアー』の撮影中には、とうとうラリってハイのまま撮影に出てくるという醜態を晒してしまい、ジョエル・シュマッカー監督の怒りを買い一時はクビを言い渡されてしまいます。
しかし治療を受けてどうにか復帰。
そんな彼女が演じたのは、ご存じ薬物中毒の女ジュール。
現実では麻薬の誘惑と必死に戦いながら、一方では麻薬に溺れる役を演じていたのです。
最低俳優賞を受賞してしまったロブ・ロウ
ビリー・ヒックス役のロブ・ロウはゴールデン・ラズベリー賞の「最低俳優賞」を受賞してしまいます。
受賞理由は「ハンサムで、くそったれで、女ったらしで、アルコール依存症の若いミュージシャンの説得力のない描写」。ひどいwww
ビリーが女の子を引きつけるだけの魅力を持っていると、演技力で証明することができず、「クズ男なのになぜかモテる」と悪い印象を持たれてしまったのが敗因でしょうか。
ちなみに、ネット界隈では「少女淫行事件が原因では?」という説もささやかれています。
しかし最低俳優賞を受賞したのは1985年、少女淫行事件は1988年ですので計算が合いません。
少女淫行事件
アメリカ民主党大会に参加した際、未成年の少女と関係を持ち、さらにそのビデオテープが暴露されるという大スキャンダル。
人気絶頂から俳優生命を断たれるレベルまで転落したが、その後もなんとか復帰している。
ビリー役の候補に挙がっていたのはあの俳優
最終的にはロブ・ロウに決まりましたが、ビリー役にはもう一人の俳優が候補に挙がっていました。
「ハンサムで、くそったれで、女ったらしで、アルコール依存症の若いミュージシャン」役に選ばれたもう一人のの俳優とは…
若き日のロバート・ダウニーJrです。
うん、イメージぴったりwww
ちなみにロブ・ロウもロバート・ダウニーJrも当時からモテモテで、12歳ぐらいに両親が離婚してて、薬物問題を抱えており、後に治療を受けてたりします。似たもの同士(笑)
実は誰よりも大人だったウェンディ役女優
うぶな処女であるウェンディを演じたメア・ウィニンガムですが、実生活では子供がいるお母さんです。
しかも、本作の撮影中にはまさに二人目を妊娠中!!
どこか子供っぽさを残したメンバーたちの群像劇…と思いきや、実は二児の母も混じっていたのです。役者さんってすごいですね。
つきあいだした二人
若い男女をたくさん集めて何日も撮影するわけですから、内部の色恋とかありそうだな~と思ってたら案の定、キャスト同士で交際に発展していました。
しかし、その組み合わせは意外や意外。
カービー役のエミリオ・エステベストと、ジュール役のデミ・ムーアなのです。
劇中ではあまり絡んでいなかった二人ですが、実はカメラが回っていないところでは一番仲良くなっていたのですね(笑)
二人は婚約しましたが、後に破局します。
現実でも青春はほろ苦いのです…。