豚コレラとは?わかりやすく解説するよ。

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豚コレラ(とんこれら)とは豚やイノシシにかかる病気です。
非常に感染力が強く、死亡率も高いため、養豚業界からとっても恐れられている病気です。
現在中国で発生している「アフリカ豚コレラ」とは症状は一緒ですが別の病気です。

日本では撲滅作戦が成功し、長いこと発生がありませんでしたが、先日(2018年9月)に岐阜県で再び発生してしまいました。

どんな症状?

感染してもおよそ2~6日は症状を示しませんが、その後急激に体調が悪化し、8~20日で死亡します。

症状は特に珍しいものはありませんが(発熱や食欲減衰。歩行困難や、結膜炎、便秘や下痢など)、特筆すべきはその感染力と死亡率の高さ。
個体差はありますが、同じ豚小屋の中にいる豚は10日程度の間にほぼ100%死亡してしまいます!!ちなみにアフリカ豚コレラも同様の経過を辿るので、精密検査で鑑別する必要があります。

ちなみに豚コレラウイルスの中にはそんなに症状がひどくないウイルス株もあって、そんな場合は数ヶ月体調不良を引きずり、死なないけど成長がすごく悪いという場合もあります。もっとも養豚農家にとっては収入が激減するわけで、これはこれで大問題ですが。

治療法は?


ありません。

万が一発生したら、家畜伝染病予防法に基づき、その養豚場の豚をすべて殺処分し、養豚場の徹底消毒を行います。

どうやって広がるの?

豚が豚コレラウイルスに感染すると、体内でウイルスがどんどん生産されます。そしてその豚の排泄物(ウンチやおしっこ)や唾液、涙の中に含まれ、外に出てきます。

そして別の豚がウイルスを含んだ排泄物や唾液に触れることで、口や鼻から体内に進入し、新たに感染してしまいます。

宮崎で猛威を振るった口蹄疫のような空気感染はありませんので、すぐさま爆発的に広がる可能性は低いと言えます。

なぜ日本国内で発生したの?

20年以上日本では発生しておらず、日本国内には豚コレラのウイルスが存在しない状態だったと考えられています。
しかし、実は日本以外の周りの国々では未だに豚コレラの発生が続いています。それらの国からなんらかの方法で日本に来たのではないかと考えられています。

(農水省HPより)
ピンク色が発生が続いている国。近隣アジア諸国はほぼ全部です。(日本も今回の発生を受けてピンク色にかわります。)

では、どうやって日本にやってきたのでしょう。

まず考えられるのは、海外旅行者の靴底です。海外で知らないうちにウイルスを含んだ泥を踏み、そのまま日本に帰って電車に乗った…なんて人もいるでしょう。
電車は大勢の人が乗りますから、そこに養豚場関係者が乗り合わせてもおかしくありません。また、近年は海外からもたくさんの観光客や労働者が日本へやってきていますので、よりリスクが高いと言えます。

また、豚の餌を海外から輸入している現状では、そのセンも捨て切れません。
現在、家畜の輸入飼料は全て加熱滅菌されているのですが、滅菌後に汚染される可能性もあります。なにせ「豚のエサ」ですから、丁寧に扱ってくれると信じきるのはちょっと難しいですね(^^;

また、豚を育てるとき給食などの食べ残しを餌として与える農家もあります。資源の有効活用の観点からそれはそれで大切なのですが、そちらからなんらかの汚染があった可能性も否定できません。

人には感染するの?豚肉は?

人には感染しません。

これは何度もテレビや新聞で読まれているでしょうし、教科書にもしっかりと書いてあります。無闇に怯えるのはナンセンスです。

また、豚肉を食べても全く問題ありません!

むしろ養豚業界は豚コレラのニュースで売り上げが落ちること(風評被害)をとても心配しています。こんな時こそしっかり豚肉料理を食べて日本の畜産を支えてあげましょう。僕はスペアリブが好きです。

撲滅作戦ってなにしてたの?


日本も以前は豚コレラに長年悩まされていましたが、1969年に非常に効果の高いワクチンが開発されました。(開発したのは日本なんです!誇らしい!)
このワクチンを、とにかく日本中のすべての豚に30年間打ちつづけたのです。

そして2000年10月、日本中の豚や野生イノシシを検査した上で、もう日本国内には豚コレラウイルスはいないだろうと判断し、あえてワクチン接種を全国的に中止しました。
それ以降は摘発・淘汰(すぐみつけて・すぐに処分)という体制で豚コレラの監視を続けています。

今回、豚コレラの発生はありましたが、すぐに発見でき、即座に殺処分の対応が行えたました。これは、日本全国の家畜保健衛生所に少しでも豚コレラを疑う症状であれば必ず精密検査を行う体制が整っていたからです。
「摘発・淘汰」の防疫体制がしっかり機能していた証拠とも言えます。

これからどうなるの?

豚コレラは空気感染を行いませんし、すでに農場内の殺処分&徹底消毒が完了しています。ここから爆発的な広がりを見せるとは考えにくいです。

もちろん海外との行き来が活発な現在では、今後も引き続き発生のリスクはあるでしょう。しかし、コストパフォーマンスの観点から考えると、今後も「摘発・淘汰」の防疫方針を貫くのが一番だと言えます。

ただし今後、もしも野生のイノシシに豚コレラウイルスが拡散したりすると少々厄介な事態になりますが…。
今後も海外からウイルスを持ち込まないよう、空港での靴底消毒、動物飼料の滅菌、豚コレラの監視の継続が重要です。

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